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クライアントが、威圧的で、強引で、電話で依頼してくるタイプで、どうせ50万円以上の製作費用を出すつもりがないタイプへの対応

  • 執筆者の写真: 株式会社TENOHIRA カブシキガイシャテノヒラ
    株式会社TENOHIRA カブシキガイシャテノヒラ
  • 11月21日
  • 読了時間: 4分
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このタイプのクライアントが多分狙っていること

  • 電話で押し込む → こちらに“考える余裕”を与えず YESを取る

  • 書面を避ける → 証拠を残さず値切りやタダ乗りをしやすくする

  • 50万以下に抑えたい → こちらの“善意”“勢い”“気合い”につけ込む

  • 追加作業を「ついでに」「簡単ですよね?」で押し込む

これは“構造”なので、人格じゃなく 仕組みで防御 する方が安全。

まず守るべき3ライン(楽になる守備)

① 電話での即答を絶対にしない

言い返す必要はない。言い方だけ変える。

「承知しました、社内で確認して折り返しますね。」

とにかく“電話では決めない文化”をつくる。これを崩すと永遠に飲まれる。



② 必ず「書面・メール」で仕様化

威圧系は 文章が一番弱点。文章化=相手の“攻め手”が激減。

「一度、内容を整理してお送りしますので、認識に差異がないかだけご確認ください。」

と言って、話せる権利を取り返す。


③ 50万以下しか出さないなら 50万の仕様に切り落とす

これが最強の防御。

「ご予算に合わせて可能な形に再構成いたしますね。」

“予算に合わせる”は拒否ではない。でも内容はしっかり削る。


具体的にどんな対応になるのか

1. 電話で押し込まれたときの返し方(即答しない)

相手が強めに「じゃあ今日中にこの3本やっといてよ、簡単でしょ?」みたいに来たとき。


✔︎ セリフ例(柔らかいが逃げのない返し)

A案:事務的に返す(角が立たない)

「ありがとうございます。社内の制作ラインとスケジュールを確認して、一度メールで整理してご案内しますね。」

B案:すぐ断らず“持ち帰る文化”をつくる

「はい、内容だけ一度受け取って、できる形に整えてご連絡しますね。」

C案:電話を短く切る技

「了解です、いったん要点だけまとめてメールで送りますね。」

相手は“電話の勢いでYESを取れない”と悟るので、勝手に落ち着く。


2. 予算50万の壁を“やんわり”伝える文章例

✔︎ 相手を立てながら線引きするメール文

いつもありがとうございます。お電話でいただいた内容について、制作ラインと照らし合わせました。 今回いただいた内容ですと、通常80〜100万円の作業量 になりますが、いただいているご予算50万円に合わせて、以下の形でしたら対応可能でございます。
・簡易版にする
・撮影は無し/過去素材の流用
・CGや高級な演出はせずご予算に応じて最適化、品質はある程度担保できる形を取れればと考えております。

「予算が少ないから無理です」じゃなくて“予算に合わせて削る” というド正論の形にするのがポイント。


3. 無料追加を要求してくるタイプの防御

このタイプは必ずやる。

「ついでに1本追加でさ」「簡単な修正なんだけど」

これへの完全スルーではなく、構造対応をする。

✔︎ 追加依頼が来た時の返し(電話もメールも同じ)

「ありがとうございます。この作業は別件扱いになりますので、お見積もりをお送りしますね。金額をご確認いただいてから着手いたします。」

“やりますよ” と言いつつ 必ず金額確認を条件にする

これを言うだけで相手の強引さは7割落ちる。

4. 「強引系クライアント」が黙る“最強の防御文化”

■ A:制作着手は「発注書・承認メール」後(絶対)

「承認メールをいただけましたら、制作をスタートしますね。」

これだけで勝てる。


■ B:修正は3回まで(文化にしてしまう)

「修正は3回まで無料です。4回目以降は追加費用となります。」

理不尽な要求が一気に止まる。


■ C:電話内容は100%メールで復唱する

「さきほどの内容、念のためメールでまとめました。」

5. もし“強めに言い返してくるタイプ”の場合の最終技

「こちらも制作ラインがありますので、できる形で整えてご案内させていただきますね。」

柔らかいけど、これで“無理はしませんよ”が伝わる。

最後に

✔︎ 1. 電話では決めない(持ち帰る)

✔︎ 2. 必ず文章化する

✔︎ 3. 50万しか出さないなら 50万の内容に切る

✔︎ 4. 追加作業は「見積確認後に着手」で固定

✔︎ 5. 修正回数など“文化”をつくる

 
 
 

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